TSM - English

英語を学ぶ、学んだら還元する、楽しい毎日。

模試が終了、そして分析へ、の布石(後編)

というわけで長いのですが、分析の続きです

第4問 データ読み取り(統計資料・広告)

統計資料  
図・グラフさえ読めば解ける問題があるのに、受験生のほとんどが図とグラフを読まないという不思議な問題。内容を読みとりながらグラフ等にメモを残していけば解答ができあがる。
統計資料・広告ともに単純な足し算・引き算で解答を出す設問が多い(これはセンター作成部会への要望が出たため)。
マーク模試37でまたしても部分一致から正答を導くセンターに出ないタイプの設問が出題された。

広告  
設問が先、広告が後、という形式はセンターの典型問題。私大入試でも珍しいタイプだが、「何を目標に読解を行うか」という、考えてみれば「読む作業」として自然な流れの問題。広告の作り自体はあまり特殊ではないので、普段見る広告から考えれば特別なことはない。H25では(やっと)数字の掛け算が出題された。
マーク模試では広告が非常にシンプルなつくりなので上から順に確認していくだけでよかった。

第5問 陳述読解

 それぞれの意見を大きく捉える、消去法で解く、必要な情報を探しながら読む、というセンターの読解の基本的な問題。部分一致ではなく全体一致で解く、ということを念頭に全体の流れを掴めばよい。各パラ毎に内容を掴むことが重要である。H24では各パラの間が1行空き、読みやすく、まとめやすくなった。H25でもその流れを続けた上で、内容の流れを整序させる設問を設けた。本文全体の流れの把握と情報取得問題のようにメモとりの必要が高まった。

第6問 長文読解

 論理展開を把握できているかに焦点を当てた問題。各パラに数字も振られているので、各パラ毎にトピックをメモしていくことが有効。
センターでは読解に焦点を当てるためか、馴染みのない語をトピックに据える向きもある(H23:rodents /H24:procrastination)が、H25はダンスの役割であった。H25の問2の選択肢②は全体の把握が出来ていないと選択してしまう可能性は高い。
マーク模試では1パラと6パラが特に出来が悪い英文。特に6パラは結論になっていないので、最終的にモヤモヤが残る。また、設問48では選択肢②と③がペアになっていて、かつ②が正解になる。つくりの甘さがある。また、Bの選択肢③は非常に困る選択肢だが、消去法を用いていけば解答までいけるか。