文法ができない、とはなんなのだろう。
今年度最後の講座のプリントに書いたメッセージを残そうと思う
2年生講座の最後に
「文法」というと、文法「問題」に気を取られ、「読むための文法」「書くための文法」をあまり考えない生徒が多いことがこれまで気にかかって仕方ありませんでした。実際の生活で(漢字が)読めない、(作文が)書けない、(文章を)読めても理解できない、ということはあっても、現代日本語の文法4択問題というのを出題されることはありません。英語も同様です。まさか読む際のポイントが70を超える(もちろんこれはまだ途中です)とは思いませんでしたが、「文法問題」において必要なポイントとの違いが分かったのではないでしょうか。もちろん、いちいち英文を読む際にこのポイントを思い起こすことはないでしょうが、無意識に使う「文法」というものがどういったものかわかってもらう、読む際の無意識を一旦意識化するということは重要です。これらのポイントを無意識に自由自在に使える状態が「文法ができる」ということではないでしょうか。
来年度のPass Lineでは読むための文法、書くための文法を定着させ、真正面から英文を読み、解く力をつけていきます。鮮やかで艶やかなテクニックはありませんが、英語力をつけ、ついでに大学に受かる実力をつけてもらいます。来年度も(大学合格なんてアホみたいなことをゴールだと思わない)高い向上心を持つ生徒たちと講座で会えることを楽しみにしています。定期考査がんばってね♪
パスライン講座もラストスパート
今日は怠惰のため中断していたバレットプルーフコーヒーを久しぶりに作り
午前中はちびちび飲みながら仕事
体が軽いのは、ご飯の量のせいか、コーヒーのせいか。いやコーヒーの効果はこんなすぐ出ないか。
午後は献血。驚くほど早く終了し、やや拍子抜け。あれ?こんな早かったっけ?とやや困惑。
さて、受験向けの補習として行っているパスライン講座も今年度はラスト数回を残すのみ
今日はガイダンス的要素が多かった。
まぁ啓蒙に限る、と言えなくもないのでこれはこれで良し。
教えることはシンプルで
だいぶ前に"流行った"スラッシュリーディングのように「1分間140語のスピード」で「返り読みなし」という無謀な方法論ではないし
少し前に"流行った"パラグラフリーディングのように、「ディスコースマーカー」を大量に謎暗記させることも具体的な理由なく「トピックセンテンス」を決めつけた上で読み進めることもありません
謎の大量の丸暗記は強要しませんし、
ミスター2000冊様のように、読んだ英語本2000冊には説明が書いてなくても、何故か読んでない"総合英語FOREST"にはお前の説明よりわかりやすい説明が簡潔に書いてあるじゃん!てミスはしません。
普通に読んで、普通に解く
このことを徹底的に鍛えていきます。
普通に読むために必要な知識を覚える必要がありますし
普通に読むために必要な文法説明をすることもありますし
イメージと理屈の緩急を求めることもあります
文法それ自体の説明については授業中には大幅に端折りますが、
英文を読む時点での文法解説はきちんとします
英文を普通に読む、ということで教えることは
①1文ずつを大切に読みとる
②文のつながりを意識する(漠然→具体、の習得)
③段落単位での主張(話題)を確実に読みとる
④明確な根拠を持ってトピックセンテンスを確定する(→従来のパラグラフリーディングからの進化と深化)
⑤段落相互の関係を意識する
⑥本文全体での主張(話題)を確実に読み取る
⑦全体を行きつ戻りつ読み返しつつ、丁寧に読み取る、(また、それで間に合うことを証明する)(→スラッシュリーディングへのアンチテーゼ)
武装は最低限です
大量のパターン暗記も、ディスコースマーカーの紹介と暗記もさせません
ただし、普通に読んでもらいます
丸暗記はさせませんが覚えてもらうことは多くあります
すごく実用的で地味な方法論を叩き込みます
派手なことは期待できませんし
方法論に合わせて教材を精選する時間も余裕も興味もありません
愚直に英語に向き合うことだけに特化します
さて、がんばろう。
ほんとに私的な備忘録 2017 / 01 / 03
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攻略!英語リスニングでトレーニング
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英語のトレーニングについて①
最近は「聴くこと」と「読むこと」、「話すこと」に集中させるのがやはりベストではないか、と考えております。
単語帳や「文法“問題”」というのは補助であって、英語を学ぶ正面に置くのは非常に危ないのではないか、と。
最近またさらに強く思うわけです。
ここ数年の教え子たちのことを振返ると
”受験勉強”と呼ばれるような
①単語帳で”スペル”と”意味”だけしか覚えない
②1000問くらいの4択中心の問題集を解いて勉強してる感を出す。
③長文問題集を志望校の過去問と結びつけずに量をこなすためだけに解き続ける
④リスニングは模試の時だけしか解かない、復習しない
⑤音読軽視
こういったタイプの生徒はあまり伸びません。
模擬試験レベルで言えば初速はあるようで
結果が出ている、他の生徒に先んじているような印象を持つ生徒もいましたが、
受験が近づくにつれ、伸びがなく焦りが見え始めてきます。
3年生が始まり特に受験期が近づいてくると
地力の差がじわじわ出てきます。
模試と過去問では質から何から全て違います。
「偏差値は足りてるのに過去問が解けないんですけど」
と相談されたりもしますが
「実際の入試の問題は模試とも問題集とも全然違うのだからそれは当然かもしれないね」
と答えるようにしています。
英語を聴き・話し・読んでいる生徒は安定感がありますし
志望校の過去問をきっちり学習している生徒は本番での切れ味が違います。
次回は今の生徒たちに行ってもらっているトレーニングと狙いについて書こうと思います(覚えていれば)