TSM - English

英語を学ぶ、学んだら還元する、楽しい毎日。

クジラの公式、と呼ばれるもの

クジラの構文という"有名な"構文があって
受験生に忌み嫌われる英語表現のうちのひとつなのですが
久しぶりにクジラの構文の質問があったので
これで一本記事を書いてみようかなと思います

なんでこんなに忌み嫌われるのか…

たぶん…

ネーミング( ꒪⌓꒪)

A whale is no more a fish than a horse is.

ってねぇ…

馬が魚ではないのと同様に鯨は魚ではない

いやいやいや…

語の選択のセンスがすごい\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››

確かにあまり見ない型を持った英文なので
僕は特別教えることはないのですが
解説を試みようと思います

まず文の骨組みです

A whale (S)
is (V)
a fish (C)

このままだと「鯨は魚です」となるわけですが

no more に注目です

more で差を表すわけですが
直前についた no が差がゼロであることを表します
よって
A whale is no more a fish.
「鯨は魚度合いの差はゼロです」
となります
「差が…」となるので、クジラと争う相手が必要になってきます
そこでthanが登場します
ちなみ(というか非常に重要ですが)thanは接続詞なので後ろに文が繋がります

A whale is no more a fish than a horse is.

さて、a horse isの後は何が来るのでしょう

接続詞の後の省略の多くは共通要素の省略です

よって
A whale is no more a fish than a horse is (a fish).
① 「鯨が魚であるのは馬が魚であることとを比べると差がない」

は?( ꒪⌓꒪)

しかしですね、
than以下には前提条件が置かれます
今回はa horse is a fishがそれにあたります

で、共通理解として「馬は魚じゃないじゃん!!」
があるので
そんな「魚ではない馬」と「鯨」は魚度合いに差がないわけですから

①訳よりも
②「馬が魚ではないのと同様、鯨は魚ではない」
という訳になります、意訳です

この英文よりも
Work is no more the object of life than play is. ( 山口俊治(2013)『英語構文全解説』(研究社))
とか
Learning English is no more difficult than walking is.( 竹岡広宣(2008)『英文熟考(下)』(旺文社))
などの英文の方がまだ親しみが持てるのではないか…と思うわけです

いやさ、そもそも
この英文て公式化するようなものかなぁって思うのですよ

no は差がゼロ
比較相手はthanより後ろ

って知っていれば読み取れてしまうような…

熟語だ構文だ公式だなんだと覚えていくことが苦手なので
本当に必要な部分だけを覚えるのに精一杯なのですよ

出来る限り丸暗記は減らす
奥の手としての丸暗記のための記憶容量を残したいのです

さて、ここまででもう1時間かかりました( ꒪⌓꒪)

現代英語語法辞典、英文法解説、英文法のナビゲーター
英文熟考、総合英語be、英語構文全解説、オックスフォード実例現代英語用法辞典
のお世話になりました

つーかーれーたー

けど

楽しかった\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››